ひらめく力が2倍になる脳の鍛え方
アイデアを出したいのに、いつまで経っても思い浮かばないという経験、あるのではないでしょうか。ビジネスで成功を収めている人の多くは、誰も思いつかないようなアイディアを出しているのではないかと思います。
こういった“ひらめき”を生まれ持った才能やセンスだけで片付けてしまうのは、大変もったいないことではないでしょうか。なぜなら、アイディアを出す力というものは誰でも磨くことができるのです。
想像力あふれるひらめきは、自分には無縁だと思ってしまうのは間違い。
実はアイディアを生み出す方法は、いたってシンプルなんです。誰でもできるステップを説明したいと思います。
目次
- 1 ひらめきは、天才のものだけではない
- 1.1 「無意識」こそ最大のチャンス
- 1.2 ひらめきの“錬金術”の法則
- 2 睡眠はやっぱり正義
- 3 ど忘れは“ひらめき力”を磨く
- 3.1 経験がアイディアに変わる瞬間
ひらめきは、決して天才のものだけではない
「お風呂に入っているときに急におりてきたんです」
「トイレに入っている時に急に降りてきたんです」
革新的で想像力豊かなアイディアを生み出す人は、みんな口を揃えてこんな話をします。
そして、その話を聞いた人は決まって「やっぱり天才は違うな」と自分には無縁だと思ってしまうのではないでしょうか。しかし、アイディアは決して神様からの贈り物ではないのです。
「無意識」こそ最大のチャンスである
結論からいえば、アイディアは「いいアイディアを生み出そう」と意識すればするほど浮かびにくくなるのです。
脳がリラックスしている状態すなわち、無意識のときこそヒントがあることを覚えておくといいでしょう。
例えば、散歩中や入浴をしているとき、トイレ、料理をしているときというのは、脳が省エネモードに入っているリラックス状態になっています。つまり、ノンストレス状態になっているともいえるのです。
いいアイディアは脳がクリーンな状態のときこそひらめきやすいことがわかっているようです。さらにいえば、アイディアマンは自分がどんな意識状態のときにひらめきやすいかということをを知っているんです。
素晴らしいアイディアが思い浮かんだときは内容だけでなく、ひらめいたシチュエーションをメモしておくといいかもしれません。
ひらめきの“錬金術”の法則
とはいえ、ただぼーっとしているだけではアイディアは浮かかんできません。
アイディアはいわば“錬金術”、錬金をするためには掛け合わせるものが必要になってきます。アイディアを生み出すために必要になってくるもの。それは「経験」と「意欲」の二つ。
こう話すと決まって
「自分は平凡な普通の人生で特別な経験なんてしたことはない」
という人がいますが、それはただの思考停止に過ぎない。生きていれば、必ず何かしらの経験をしているはずなのです。
そこへ
「アイディアを生み出したい」
「何か新しいことをしたい」
という意欲を掛け合わせることで、はじめてひらめきの錬金術が起こる前提条件が揃うのです。
睡眠はやはり正義
ショートスリーパーでもない限り、よく寝る人ほどクオリティの高いアイディアを生み出しています。
睡眠にはひらめく力を磨くうえで、大切な役割を果たしているのを知っていますか。
- 情報の整理
- 自分の歪みを治す
つまり、寝ている間に必要な記憶を整理して脳というメモリーに保存しているのです。夢を見るのはその過程なのだといわれます。
では、適切な睡眠時間はどれくらいなのかというと、最低6時間、理想は7時間といわれます。
ど忘れは“ひらめき力”を磨く
実はもっと簡単にひらめきが生まれやすくなる方法があるんです。ど忘れした経験って誰でも一度はあるかと思います。ど忘れをしたときに「頑張って思い出そうとする」ことで脳が鍛えられるんです。
アイディアは「経験」と「意欲」を掛け合わせることで生まれるという話をしましたが、アイディアの創造は物事を思い出すのと非常によく似たメカニズムなのだそうです。
経験がアイディアに変わる瞬間
アイデアは偶然浮かぶものと思われがちですが、必然ではないかと思います。というのもアイディアが作られるときは、脳に保管された膨大な情報から近い経験を引っ張り出して生成されていきます。
これってよく考えると思い出すのと似ていると思います。ど忘れした内容を思い出すという行為はいわば、記憶の保管庫から該当する情報を探しだす作業です。
日頃から忘れたことを思い出す習慣があれば、アイディアも同様に浮かびやすくなるということになると思います。
もう歳かなと諦めずに頑張って思い出すトレーニングをしてみるのはいかがでしょう。